彩風咲奈さんに惚れなおす

もしかして、ベルサイユのばら 宝塚歌劇団雪組

宝塚オンデマンドのプログラムが更新される毎月1日と15日の前は忙しい。

普段はなかなか時間が取れず見逃していた番組が多々終了してしまうので駆け込み鑑賞をするのが恒例行事だ。

今回は「夢介千両みやげ」を見た。

登場人物や物語が宝塚っぽくないと感じた「BIG FISH」とは違った意味でまた宝塚っぽくない作品だったが大いに楽しんだ。

彩風咲奈さん演じる夢さんの見た目や台詞回しは華々しいイメージとは似ても似つかず、束の間の非日常を見せてくれる宝塚歌劇を期待すると面食らってしまう。

ただ夢さんの本質は情に厚く正義感が強い男。

時代や国や身分の設定が違うだけで宝塚男役トップスターが演じても何ら不思議ではない。

世話物も上手くこなす彩風さんの懐の深さだと思う。

総太郎を演じた朝美絢さんのコメディエンヌ(コメディジェンヌ)ぶりもまた見事で、自身の美形を逆手に取った台詞が効果抜群、色男そのものだった。

宝塚歌劇は五つの組が宝塚大劇場、東京宝塚劇場、その他会場で常時興行を打っており、王子様とお姫様のテンプレートばかりでは食傷してしまう。

和洋や古今のごった煮は日本ならではの醍醐味で「夢介千両みやげ」のような演目があることで緩急ができるはずだ。

無論宝塚歌劇団の男役トップスターに観客が求めるのは王子の素質に外ならず、夢さんのような役を演じてもまた様になる彩風咲奈さんに私は惚れなおした。

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