宙組特別公演を振り返る~フランス編

もしかして、ベルサイユのばら 宝塚歌劇団宙組

宙組特別公演「Le Grand Escalier」が幕を下ろして1週間。

来し方がイレギュラーだっただけに様々な思いが去来し心の整理に時間がかかってしまった。

非常に繊細な事柄で一次情報からはるか遠くに存在する私が発言するのは僭越以外の何物でもない。

私が直接触れることのできる事実は、宙組の公演が再開した、ただそれだけだ。

そしてに舞台に立つ演者たちは素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。

幕開きはレビューの祖国フランス。

下手に青、センターに白、上手に赤とトリコロールカラーで鮮やかに彩られた舞台装置が照らし出され、名曲の数々が歌い継がれていく。

私が最も引き込まれたのは最後の流れだ。

瑠風輝さんが上手からせり上がり銀橋を歌い渡る。

立ち姿、艶やかな低声、ピッチの安定感、感情表現…どこを取っても非の打ち所がない。

幸せな時間だ。

締めくくりは桜木みなとさん。

劇場に夜霧が充満するような愁いを纏い登場し、圧巻は幕が下りながらのロングトーン。

客席で鳥肌が止まらなかった。

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