芹香斗亜さんに今さら

もしかして、ベルサイユのばら 宝塚歌劇団宙組

間もなく大千穐楽を迎える宙組特別公演「Le Grand Escalier-ル・グラン・エスカリエ-」。

公演回数が少なくもっと見たかったのが本音だ。

幕間なし、80分のレビューは新鮮で、ロングランでなくても1年にいちどくらいこんな企画があるのは面白いと思う。

歌と踊りで繋いで行くことになるので、その時間だけを考えると出演者の体力的負担が大きいかもしれない。

ただ通常の二幕公演では、90分のお芝居と60分のショーで合計150分、舞台に立つことになり、稽古も全く異なる2種類の演目を覚えるようなものだ。

ショーでより輝くタカラジェンヌも多く、特に下級生でお芝居一本物の場合、なかなか存在感を出しづらいと感じる。

準備期間も含めて、どちらがたいへんなのだろうか…?

「Le Grand Escalier-ル・グラン・エスカリエ-」は見ている側にとっても息つく暇もないあっという間のひとときで、ひとつひとつの場面は過去の作品のオマージュであり奇を衒うことはなく王道の連鎖と言っても良いかもしれない。

ピンポイントで新鮮だったのは芹香斗亜さんの髪だ。

スタイリング剤できっちり整えるのでなく、自然に流している姿が印象的で柔らかな美しさを感じた。

以前に見た星組全国ツアー公演の「Gran Cantante!!」で、礼真琴さんが本公演では固めていたシーンを同様に変えていて雰囲気がまったく違ったのを覚えている。

髪型を作った方が男役っぽさは強くなるが、程度の差こそあれ中性的な点がまた男役スターの魅力でもあり、多面的に見せてくれた方が嬉しい。

宝塚グラフのオフショットでは頻繁に見ている姿で、今さらと思いつつそれだけ普段の舞台では役に没入していて気づかなかったのかもしれない。

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