週末観劇譚、続きは雪組東京宝塚劇場公演「ベルサイユのばら」。
厳密には-フェルゼン編-と付けるのが相応しいのだろうか。
主要登場人物の誰にスポットライトを当てるかで見せ方が変わるものの、原作はひとつなので劇的に違うものになることは考えにくい。
このようなことを思った理由は、私の周囲で「流石ベルばら、何度見ても面白い」という感想と「違う見せ方をしてくれたら…」という感想の二つに分かれているからだ。
宝塚歌劇のファン歴は関係なく、初演より前から見ている人もいれば、私より短い人もいる。
私なんぞは冒頭「ベルサイユのばら」の文字が電飾だったり、歌の旋律が古臭さすぎるのが新鮮だ。
古典と呼べるほど歴史があるかは疑問だが、短期間で何度も上演されていることと、出演者への思い入れの強弱でどちらかに傾いているように感じる。
特に贔屓が出ていることの重要性は宝塚歌劇に強く、特定のファンが同じ演目に何度も足を運ぶことでこれだけの公演回数が可能になり、チケット単価も割安に抑えられているのは分かっている。
今回は男役トップスター彩風咲奈さんの退団公演というのもあり、演出で話題を呼ぶのではなく彩風さんを美しく見せることに集中したのかもしれない。
創業50年の町中華でラーメンを頼んでなるとが乗っていないとがっかりする私にとっては期待通り楽しい作品だ。
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