引き続き宝塚グラフ9月号より。
すでに懐かしさすら感じる「アルカンシェル」でミラクルを歌う永久輝せあさんの舞台写真は舞台袖から撮影している。
客席側から見えないアングルは嬉しい。
袖で見ている出演者の役得をお裾分けしてもらった気分になる。
この場面の永久輝さんと星空美咲さんはいかにもお似合いだった。
フリードリッヒもアネットも初心で、惹かれ合い始めの男女が照れながら距離を縮めて行く様がとても絵になる。
特に私が好きだったのは、最後に扉からアネットを送り出した後、壁に手をやり苦笑いを見せて出ていくフリードリッヒだ。
「いったい自分は何をやっているのだろう?」というところだろうか。
立場の違いを分かりながら止められない恋心や自身の駆け引きの拙さへの落胆がないまぜになった表情が実にうまく、永久輝せあさんの誠実な演技が心に響いた一瞬だった。
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