月城かなとさんの氷の微笑

もしかして、ベルサイユのばら 宝塚歌劇団月組

宝塚オンデマンドは楽曲の著作権の問題か二幕のショーが少ない気がするが、今は近年作がいくつか見られるのでありがたい。

「Deep Sea-海神たちのカルナバル-」は神秘的なセットと音楽の中、月城かなとさんのクールな美声による開演アナウンスが流れ「ダイブ」の一言で期待が昂る。

月組のショーは「Grande TAKARAZUKA 110!」でもラインダンスの前に「ロケット!」と振りがあっていつも以上に手拍子に気持ちが乗った。

客席降りだけでなく舞台から煽ってくれると私は一観客として素直に嬉しい。

何度も見返すほど好きなこの演目、特にトップコンビによるデュエットダンスはいつ見てもスリリングで目が釘付けになる。

月城かなとさんと海乃美月さんが満面の笑みで見つめあうことはない。

お互いに相手を突き放しながらも愛さずにはいられない、どこかサディスティックな関係性を感じる。

男女の愛情表現は様々だ。

王子様とお姫様が宝塚歌劇の王道だとすれば、これも異端なのかもしれない。

言わずもがなふたりは舞台上で男女を演じているわけで、成熟した信頼関係があるからこそ成立するデュエットダンスだと思う。

伏し目がちに海乃さんへ向ける月城さんの氷の微笑の美しさに絶句するのみ。

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